Q11.人工妊娠中絶について
A1:病院で妊娠と診断されても、直ぐに手術が出来るとは限りません。安全に中絶の手術が出来る時期があります。排卵日(妊娠にかかわる性行為があった日とほぼ同じ)より4週あと(妊娠6週)以後です。妊娠10週までなら日帰りで手術が可能ですが、それを越えると入院が必要になります。さらに12週を越えると手術や処置の危険度も増し、費用も余分にかかります。
Q2:中絶の手術のことが心配です。子供が出来にくくなるといわれていますが。A2:当院では手術室で点滴をしながら十分な麻酔をかけて安全に手術を行います。手術は10分ほどで終わりますが、術後の経過を観察するためと麻酔が完全に覚めるまで約3時間病室で休んでもらってから帰っていただくようにしています。手術の後2日間休養して、きちんと通院すればもとの体にもどります。
(解説)☆中絶の危険性
人工妊娠中絶術はしかるべき時期に慎重に手術が行われれば99%安全です。 安全な時期とは妊娠6〜8週くらいです。 人工妊娠中絶術は、特に妊娠初期(5週から11週)には手探りで妊娠子宮内容を取り除く手術が行われるため、時に手術が不完全に終わり、妊娠組織の一部が残ってしまうことがあります。その原因の多くは子宮の形の異常(先天奇形、子宮筋腫、極端な 子宮屈曲など)ある場合です。当院では手術の後で、超音波検査や尿検査で術後の経過をていねいに観察しています。もし再手術が必要な場合は無償で行っています。 子宮外妊娠の場合には、子宮内の手術が完全行われても、ある日突然に卵管妊娠流産が起こると腹腔内に多量の出血がたまり激しい腹痛の後、ショック状態になります。診断がつけば緊急開腹手術を行わなければいけません。しかし最近では人工妊娠手術の前に、超音波検査で子宮内の正常の妊娠を確認してから手術に臨みますから、担当の医師からその可能性について事前に説明があるはずです。
中絶手術による偶発的事故としてもっとも注意しなければいけないのが、子宮の壁が破れて、手術の器具が腹腔内に至り、腸を傷つけてしまうことです。経験のある医師が手術を行っても、前述の子宮の形の異常があるとこうしたことが偶発的に起こります。この際、術後の猛烈な腹痛が起こります。診断は容易に出来ますが、早急に開腹手術が必要になります。